カナダへワーホリや留学で出発する前には、日本を離れることにともなういくつかの手続きがあります。人によって必要な手続きや影響は異なるため、ここでは一般的な考え方を整理します。実際の判断は、お住まいの市区町村や年金事務所などの公式窓口で確認してください。
転出届を出すかどうか
海外へ長期間出るときは、住民票を「抜く」(転出届を出す)かどうかを考える必要があります。一般的には、出国が1年以上になる見込みで、生活の拠点が海外に移ると考えられる場合は、転出届を出すのが基本とされています。短期の滞在で日本に生活の拠点が残る場合は、抜かないという判断もあり得ます。どちらに当てはまるかは個別の事情によるため、市区町村の窓口で相談すると安心です。
転出届は引っ越しと同じように、原則として出国前に住民票のある市区町村へ届け出ます。
住民票を抜くと変わること
住民票を抜いて「非居住者」となると、次のような点が変わる場合があります。いずれも制度や自治体によって扱いが異なることがあります。
- 住民税:住民税は毎年1月1日時点の居住状況をもとに課税されます。年の途中で出国しても、その年の分の納付義務が残ることがあり、出国前にまとめて納める、あるいは納税管理人を立てるといった対応が必要になる場合があります。
- 国民健康保険:住民票を抜くと国民健康保険からは原則として脱退となり、その後の日本国内での保険適用は受けられなくなるのが一般的です。会社の健康保険に入っていた方は、脱退か任意継続かといった選択肢を検討することになります。
- 国民年金:非居住者になると国民年金は「任意加入」の扱いになります。将来の年金額や受給資格に関わるため、加入を続けるかどうかは年金事務所で確認して判断するとよいでしょう。
健康保険の考え方
健康保険については、脱退するか、条件を満たせば任意継続を選ぶか、といった一般的な選択肢があります。滞在中の医療はカナダ側の保険や民間の海外旅行保険でカバーするのが一般的なので、日本の保険をどうするかは滞在期間や費用を踏まえて考えます。詳しい条件は加入先や自治体で確認してください。
銀行・カード・携帯電話
日本の銀行口座やクレジットカード、携帯電話をどう扱うかも出国前に整理しておきたい点です。口座やカードによっては、日本国内に住所や連絡先がないと維持しづらいものもあります。海外への送金や、日本の口座をどう使い続けるかについては、日本の銀行口座と海外送金のページも参考にしてください。携帯電話は解約するか、一時休止のプランを使うかを事前に確認しておくとスムーズです。
出国前後にかかる費用の見通しを立てたい方は、費用計算機もあわせてご利用ください。帰国後の手続きについては帰国後の手続きのページで扱っています。
制度や必要な手続きは改正されることがあり、個々の事情によっても扱いが変わります。最新の情報は、お住まいの市区町村・年金事務所・加入している健康保険などの公式窓口で必ず確認してください。